2008年ESDセミナー第4回
伝える!情報誌の作り方
実践!ESDセミナーレポート作成
コーディネーター:上村有里さん(赤ちゃんからのESD)
講師:小坂友美子さん(豊中市広報広聴課職員)
日時:平成21年2月3日(火)
場所:とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
7月から始まったESDセミナーは11月で終了し、セミナーの受講生がセミナーの報告をまとめたパンフレットを作成することになりました。パンフレットの作成にあたって基本的な知識を学びたいというセミナー受講生の希望から、この番外編を開催することになりました。
実施内容
これまで開催してきたESDセミナー(全4回)の報告と、今回のセミナー番外編の目的について説明のあと、豊中市役所の広報広聴課職員、小坂友美子さんから情報誌の作り方の基本的なノウハウについてお話いただきました。
小坂さんは豊中市の広報誌「広報とよなか」の制作や、広報番組「かたらいプラザ」の企画・取材・出演などの業務を担当されています。また、豊中市で勤務する前は、民間会社で雑誌の制作に取り組んでおられました。
情報誌の役割
情報誌とは、情報をわかりやすく魅力的に伝えるもの、そしてアクションを起こしてもらうことが狙いです。だから、「誰に、何を、どのように伝えるのか?」がとても大切です。
コンセプトの設定
何をめざすのか?情報誌を読んだ人にどうなってもらうことが最終目的か?を考えます。狙いやゴールが決まれば、コンセプトや方法はおのずと決まってきます。
印象に残るキャッチコピーの作り方
キャッチコピーは言いたいことが凝縮されているものです。わかりやすいか?魅力を的確に表現しているか?具体的か?意味不明ではないか?専門用語を入れていないか?に注意します。
取材の仕方
取材には目的があります。読者はこの人の何の話が聞きたいのか?を考え取材に臨みます。解答は取材される人の中にあるので、雑談でもたくさん聞くことが大事です。また、取材前には相手のことを調べて質問を書き出しておくことも大切です。
魅力的なレイアウト、写真の使い方
コンセプトやターゲットによって大きく異なります。読んでもらう工夫をすること、読者にストレスを感じさせないことが大切です。
伝わりやすい言葉・表現
「読む」というのは重労働なので工夫が大事です。「わかりやすいか」どうか、また読者がどのようシチュエーションで読むのかを想像することも大切です。
グループワークの様子
【グループワークその1】
講師から出された問題は、「小学低学年の子供に岡町駅で市役所までの道を聞かれました。あなたならどのように説明しますか?」子どもがわかるような説明をグループで考え、それぞれ発表しました。
【グループワークその2】
講師から配布されたものは、高級外国車のパンフレットと中古者情報誌の紙面。車を紹介して買わせるという目的は同じでも、どういう違いがあるかをグループで考え発表しました。
最後に、講師から「想像力と思いやり」が大切ですというメッセージをいただきました。
講師のお話のあと、いよいよワークショップで実践です。ワークショップでは、パンフレットのタイトルを考えるグループと、ページのレイアウトを考えるグループとに分かれて作業をしました。グループでいろんな意見を出し合い、参考資料でアイデアをふくらませて進めていきました。少ない時間の中でできるところまで仕上げてグループ発表をしました。それぞれのグループからはさまざまなアイデアが出ました。講座終了後、それぞれのアイデアをもとに、セミナー受講生が話し合い、パンフレットのレイアウトを考えていきました。できあがったパンフレットにはみなさんのアイデアが盛り込まれています。
参加者の感想
- 「情報誌の作り方を学んだことがなかったのでおもしろかったです。
- こういうのはセンスだと思っていましたが、勉強の仕方があることが分かりました。
- 「『印象に残るキャッチコピー・タイトル』の必要性を強く感じました。ターゲットとなる人に伝わりやすい、読みやすい紙面づくりに努めていきたいです。また、編集についての専門知識をもっと詳しく学びたいと思いました。
- 思いやりを持って誌面をつくることが大切!!誌面づくりだけでなくすべてのことにも共通しますよね。
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