活動内容

卒業式間近の3月12日。各教室で予選を行なった後、体育館に集まった1年生が、「地球温暖化防止のためのエコアクションを町の人に広げるためのプラン」について発表を行いました。会場には、近隣の小学校長や取材を受けた市の職員、関係企業の社員や環境教育関係者などたくさんの大人も応援に駆けつけました。


この取組みは、温暖化やエネルギーについての体験学習や、市内で環境問題に取り組むグループやお店などにインタビューを行い、その結果をまとめて発表する「ドリカムスクール」プロジェクトです。このプロジェクトは、学校と企業をつなぐキャリア教育プログラムを提供しているNPO法人JAEのコーディネートのもと、太陽光発電事業などを手掛ける株式会社エコスタイルのCSR事業(※)として、豊中市環境政策課にも協力を得て、2018年1月から3月に計6回実施された、環境教育とキャリア教育です。学校・企業・NPO・行政の連携という、これまでにない取組みとなりました。

※CSR事業…CSRはcorporate social responsibilityの略で、企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的(ボランタリー)に社会に貢献する責任という意味。CSR活動としてボランティアなどの社会貢献活動を行う企業が増えている。

活動の様子


2月2日のフィールドワークを見学させてもらいました。市内のインテリアショップでカーテンの断熱効果について聞くなど、生徒たちは、5~6名の班に分かれてお店や市の施設、市内で活動する市民団体などを訪問し、取組み事例や課題など、環境に関するインタビューを行いました。

1月には、エコスタイル社員による自転車発電や地球温暖化に関するクイズなどの体験学習や、地球温暖化の現状や温暖化を防止するための取組み等について学習をしており、フィールドワークでの質問などを事前に準備してインタビューに臨んでいます。インタビュー時は、用意した質問を順番に投げかけながら、熱心にメモを取っていました。

インタビュー後は、「調べてきたことを、プロの方に確認できて勉強になった」「インターネットは嘘もあるけれど、直接聞いた話は信じられると思う」と、頼もしい感想を語ってくれました。


続く26日には、2日のインタビューをもとに、班ごとに取り上げた地球温暖化防止のためのエコアクションを「どうやって広げるか」「どんなふうに発表するのか」を考えました。そのうえで、そのプランを株式会社エコスタイルの社員や豊中市環境政策課の職員に相談する企画相談を実施。「ポスターやチラシでアピールするというアイディアが多かった中、スマホの新しいアプリをつくるといったアイディアも出てきて、びっくりしました。できることは協力して、一つでも実現してあげたいですね」と、市の職員が感心する場面も。
また、授業の冒頭では、20~30代のエコスタイル社員が自身の人生をグラフで表示しながら、学生時代や仕事、家庭での楽しかった思い出や挫折などについて語る時間もあり、親とも先生とも違う、歳の近い大人の具体的な実体験を聞くという、貴重な時間となっていました。

社員とともに授業を見守る株式会社エコスタイルの岸田課長も、「次世代を担う子ども達が環境問題やCO2削減を身近に感じ、電気自動車のニュースを見てもその背景を理解するきっかけになったのでは」と感じたように、有意義なプログラムになったようです。

伝えたい想い


かつては1学年10クラス以上あったクラスも3クラスとなり、市内でも2番目に生徒数の少ない八中。六嶋校長先生のリーダーシップのもと、今年度より「夢をもち 心豊かに ともに未来を切り拓く」という教育目標を掲げ、3年生がクラスを越えてチームを組む夢駅伝や全学年による英語でのスピーチ大会など、生徒たちが色々な人と関わり、夢や達成感を感じられる多彩なプログラムを企画しています。
「ドリカムスクール」は、まだまだ受け身で不安のある一年生に、多様な人たちと出会い、相談し、自ら意見を発表する場を提供するプログラムと評価して、今回受け入れを決めたのこと。フィールドワークでは、「生徒だけで学校外へ出すというのはチャレンジでしたが、いつも同じメンバーと守られた場所で過ごしている生徒たちが校内ではできない体験をして、みんないい意味の緊張感をもって帰ってきました」と、生徒たちの成長を感じたそう。
校長先生が手応えを感じているように、単なる環境学習・キャリア教育という枠組みを超えて、生徒たちは大きな経験ができたのではないでしょうか。

また、今回のプロジェクトで終わりではなく、来年度の琵琶湖でのキャンプの際に水質について学ぶなど、より発展させたプログラムも計画中だとか。生徒たちのさらなる成長が期待できそうです。
そして、幅広い連携を実現する画期的な「ドリカムスクール」がもっと広く採用されるといいですね。

 

取材日 2018年2月2日、26日、3月12日

連絡先

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http://www.toyonaka-osa.ed.jp/cms/jh08/

NPO法人JAE
〒530-0028 大阪市北区万歳町4-12 浪速ビル西館 401A号室  
TEL06-6131-3573  FAX:06-6131-3487 
http://www.jae.or.jp

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〒561-8501 豊中市中桜塚3丁目1番1号
TEL06-6858-2106  FAX:06-6842-2802
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/kankyoseisaku/kankyougakushu/gakushu_topics/dreamcomeschool.html