お店の様子
阪急服部駅の東側改札を出ると、一見『お花屋さんかしら?』と思うような、こじんまりとしてかわいらしい店構えの「チプレッソ」が目に飛び込んできます。
ここは、オリーブオイルとバルサミコ酢の専門店。しかも、量り売りやテイスティングができるのです。 また店内には、パスタやソース、オリーブや調味料などのイタリア食材も所狭しと並んでいます。最近、阪急沿線で苗木を育てている業者と提携し、オリーブの鉢植えも置くことにしたそう。オリーブの名前は「チプレッシーニ」。お店の名前ともリンクします。
取材に訪れた日も、年齢性別を問わずお客様がひっきりなしに訪れ、マイボトルにオリーブオイルを詰めてもらっていました。一人暮らしであるとか、大家族であるとか・・・代表の南野さんが、一人一人の家族構成やライフスタイルに合わせて、量や種類、使い方まで丁寧にアドバイス。
南野さんの飾らない人柄と気さくな雰囲気がリピーターを呼ぶのでしょう。小さな「イタリア」を思わせるような、お洒落で楽しく賑わいのあるお店でした。
健康へのこだわり
南野さんがこのお店を始めたのは、大病を患ったことがきっかけだそう。それまで勤めていたアパレル関係の会社を退社し、体調管理のため再就職をあきらめ、小さなお店を開業しようと決意。
準備期間中に訪れたイタリアでオリーブオイルと出会います。現地の人から「オリーブオイルは身体によい」ということを教えてもらい、自身の健康のためと身体に良い物を提供したいという思いから、開業に至ったそうです。
●マイボトルを持参すれば、量り売りをしてくれます!(店内でボトルも買えます)
●テイスティングができます。味見をして納得したものを購入することができます。
地域とのつながりづくり
このお店のオリーブオイルやバルサミコ酢をふんだんに使った料理教室も開催。イタリア生活文化交流協会『サビーナ』との共催で蛍池のインキュベーションセンターにて行っているそうです。講師は、料理の専門家ではなく、近隣に住むイタリア人マンマ。マンマのあったかい人柄と家庭的な料理が好評で、毎回キャンセル待ちが出るほどの人気だそうです。
また店内や入り口には、「アンサンブルサビーナ」(イタリア生活文化協会)のコンサートや地域の情報を掲載したチラシやポスターも設置。地域の情報発信場所としても一役買ってくださっています。
「地域」についてこだわりをもつ南野さんは、今後もう少し店舗を増やしていけたらなぁと話します。遠くから買いに来てくれるお客様もありがたいのですが、できれば一つの地域に一店舗。歩いて行くことが出来る範囲にお店があれば、もっとそこの地域や訪れる人一人一人にきめ細やかな対応ができるのに・・とのこと。
ともかく、南野さんご自身の身体を大切にされながら、オリーブオイルをきっかけに、食や健康、そしてさまざまな文化の交流や情報発信を続けていってほしいです。
取材日 2010年2月22日
お店の紹介
オリーブオイルとバルサミコ酢の専門店「チプレッソ」
〒561-0851 大阪府豊中市服部元町 1-7-3
Tel/Fax 06-6865-2151
http://www.cipresso.jp/
【営業時間】11:00~19:00 (日曜日は12:00~16:00)
●3月末から~11月中までハーブが沢山並びます
●10月中~3月末までイタリア直輸入のチョコレートが並びます
●豊中えびす3日間は、イタリア蚤の市開催