お店の様子

福祉の店「なかま」は、阪急豊中駅の北改札口を出てすぐ、豊中市民サービスコーナーの向かいにあります。ここは、市内21ヶ所の障害者福祉作業所でつくっている授産製品などが買えるお店です。豊中市社会福祉協議会が事務局を担い、今年の7月には、リニューアルオープンからちょうど10周年を迎えました。


店内では、壁にそって無添加の手づくりクッキーや無農薬栽培のお茶などの食品、さをり織りのポーチ、せっけんなどの手づくりの雑貨など、各作業所の授産製品や仕入れ商品がきれいにディスプレイされています。商品の多くが環境や身体にやさしいものです。常連さんも、「作業所を応援したいという気持ちももちろんありますが、とにかく安心できる材料を使っているところが気に入っています」と、竹酢液を購入されていました。

また、お店の前や店内中央部分、カウンターは、順番に店番をしている作業所のスペース。取材にうかがった日は「えーぜっと」の担当日。店前には、「えーぜっと」で焼いているチョコレートパンや食パンなど10種類以上のパンがワゴンに並び、店内中央部分とカウンターでは、古着や文房具などのバザー商品を販売していました。国産小麦100%使用している「えーぜっと」のパンは福祉の店「なかま」の人気商品だそうで、次々にお客さんが購入していきました。

また店内では、 パネルやビデオを使って、作業所の活動紹介やイベント・バザー情報の掲示、作業所でのボランティア募集といった情報の提供も行っています。

地域とのつながりづくり

福祉の店「なかま」運営委員会の会長を務める、「よーい・ドン」所長の吉村さんにお話を伺いました。

障害者福祉作業所では、障害を持つ利用者さんが紙漉(す)きや陶器の制作、 内職などの仕事や牛乳パックや空カンの回収等を行っています。利用者は仕事を通じた社会や、地域住民との接点を求めて精一杯頑張っています。しかし、近所の人から“どんなことをしているのかわからない”と思われがちとのこと。「なかま」を訪れたお客さんから、“近所だけれど、作業所があることを知らなかった”と言われることも多いそうです。福祉の店「なかま」は、授産製品を売るだけでなく、地域の方に作業所の存在や活動を知ってもらう場にもなっているようです。

また、作業所の利用者さんたちも、「なかま」の店の店番をすることで自分たちが作っている商品が目の前で売れたり、直接接客することが刺激になり、日々の作業の励みになっているそうです。

これから・・・

福祉の店「なかま」では、7月の10周年を記念して、ペンギンのイラストを焼きつけたオリジナルの瓦せんべいをつくりました。かわいいイラストは、参画作業所の利用者さんが描いたもので、同じ方向を向いてテクテクと歩いている姿を表現しています。「ひとつの作業所で商品をつくるのは数やコスト面で難しいので、これからも各作業所が協力して、オリジナル商品を開発していきたいですね」と、吉村さん。また、店番で給料が出るようにしたい、という夢も語ってくれました。

取材日 2011年9月2日

 

お店の詳細

豊中市本町1-1-1阪急豊中駅北改札口前
http://www.toyonaka-shakyo.or.jp/sagyousho/hyousi3/topbun/top.html
【営業時間】10:00~19:00 
【定休日】土日祝不定休・年末年始