活動内容

大阪のベッドタウンというイメージがすっかり定着している豊中市ですが、かつては田んぼや畑が広がる地域でした。そして、実は、そんな先祖代々の土地を受け継ぎ、農業を続けている農家もまだまだ残っています。

29才の光久修平さんもその一人。小曽根で畑を耕し、野菜を育てています。祖父が亡くなって、それまで当たり前に野菜を食べられていたのは、実は祖父が自分たちのために色々な種類を育ててくれていたおかげだったんだと改めて気づいたそう。「単純においしいものを食べたい、自分がおいしいと思える野菜なら自信をもって売れるだろうと、農業をすることに決めたんです」と、20代で農業を始めました。技術的にはゼロからのスタートだったので、敢えて外で勉強しようと、大阪府が主催する勉強会で学びました。最初の頃は、害虫対策といった段取りが後手後手になって苦労したとか。

ほかにも多品目栽培にチャレンジするなど試行錯誤の末、現在は、中量中品目栽培で品切れをなくさないスタイルに落ち着き、売れる値段とバランスを取りながら、有機肥料の使用にも取り組んでいます。

活動の様子

2018年の冬は例年にない寒さでしたが、そんな中、2月に畑にお邪魔しました。

高川図書館からすぐ、路地を入ると、きれいに並んだ畝と広い空が目に飛び込み、住宅街の中とは思えない畑が広がっていました。寒さ除けのカバーの下には、ほうれん草や人参といった冬野菜が育っていました。光久さんは毎朝収穫した旬の野菜を、取引先に出荷しています。
畑のサイズに合わせて、自転車で行ける販売先にこだわっているという光久さん。コープ桜塚店やJAなど直接卸せる販路を自ら開拓し、色や形がきれいな品種や透明な包装資材を使うなど、見た目にもこだわっているそうです。
そういった努力が実り、最近はコープでも、「光久さんの野菜はキズありでも売れる」と評価され、手ごたえを感じているとのこと。

また、「豊中まつりでカブを買ってくれたお客さんが帰ってすぐ食べたらおいしかったからと、もう一回買いに来てくれたのはうれしかったですね」と、くらしかんの地産地消イベントのほか、豊中まつりや服部バルなど、消費者の顔が見える地元のイベントにも積極的に参加。お客さんの感想を聞いて野菜づくりの参考にしたり、食べ方を教えてもらうことも多いと言います。

伝えたい想い

「土地を売って欲しいと言われることもありますが、祖父が草引きなどこつこつと大切にしてきた姿を見ているので、これからも畑は守っていきたいですね」と、豊中市で農業を続けることにプライドを持っている光久さん。
「もっと若い仲間が欲しいと思いませんか?」という問いにも、「自分が農業だけで食べられる姿を見せて稼ぐモデルになることが、同世代が続いてくれることにつながると思っています」と、力強い答えが返ってきました。
そして最後に、これからは直接取引を増やすことでコスト管理をしっかり行いながら生産量を増やして、定期宅配などもしていきたいと、夢を語ってくれました。

命をつなぐために欠かせない「農」が遠く感じられる豊中で、環境にも配慮した農家がいるのは、うれしい発見でした。光久さんの夢や目標が近い将来叶うことを期待したいですね。また、コープやくらしかんのイベントなどで、光久さんをはじめ、地元の農家が心を込めて育てた野菜をぜひ買ってみてくださいね!
 

取材日  2018年2月10日

光久さんの野菜の販売所

●コープ桜塚…豊中市南桜塚2-1-10 TEL06-6854-6111
●くらしかん地産地消イベント(毎月第2水曜日)…豊中市北桜塚2-2-1 TEL06-6858-5070
●JA大阪北部農産物直売所…大阪府箕面市萱野2-6-13  TEL072-749-3818