活動内容
1985年に発足した「国際交流の会とよなか(TIFA)」。「在住外国人支援」「国際理解」「国際交流」「国際貢献」の4つを柱に、活動を続けています。小さな子どもを持つ在住外国人のための情報交換・交流の場「多文化子育てサロン」の開催や異文化理解講座の開催といった、地域に根ざした国際交流や在住外国人支援活動から、ネパールなど海外での女性や子どもの生活サポートまで、驚くほど多彩な活動を展開しています。会員のほとんどは市内在住者で、設立以来、同じ豊中市に暮らす生活者として、「近所で困っている外国人がいるから助けたい」「社会が良くなるために何かできれば」という思いで、25年以上もの間親しみやすくて温かい活動を続けています。
活動の柱の一つでもある国際理解教育では、その長年の交流で培ったネットワークを活用して、TIFAのメンバーが在住外国人とともに学校や公民館等に出向いて、「手作りの国際理解講座」を提供しています。
活動の様子
今回取材にうかがったのは、6月の市立北丘小学校。放課後に行われた「地域子ども教室」での国際理解教育活動です。
講師は、中国北部出身の公秀菊(鈴木きくみ)さん。まずは、中国語の挨拶をみんなで練習。子ども達は、元気に「?好(ニーハオ)」「謝々(シェイシェイ)」と挨拶を交わしました。続いて、氷のお祭りなどいろいろな写真を使った中国の説明がありました。北部では冬は-30℃になるという話に、子ども達は「え~!」とびっくり。
その次は、中国の切り絵と遊び「ジェンツ」をみんなで体験しました。切り絵は、鈴木さんが鮮やかな手つきで切った蝶々の見本を見ながら、全員でチャレンジ。夢中で取り組む中、オリジナルの切り絵をつくる子どもも!羽根つきの羽根のようなものを蹴るジェンツも、羽根の取り合いになるほどの人気でした。
最後は「謝謝、再見!(サイツェン)」とお別れの挨拶。子ども達は楽しみながら中国の文化に触れ、より身近に中国を感じることができたようでした。講師の鈴木さんも、「日本の子ども達に、中国のことや自分が好きな切り絵を知ってもらえてうれしい」と満足されていました。
伝えたい想い
TIFAがめざしているのは、「だれもが生きやすい多文化共生社会」です。地域に住む外国人との家庭的な交流を原点に、多様な文化や背景を持つ人たちがお互いの価値観を認め合い、気持ちよく暮らせる社会になるよう、多彩なプログラムを展開しています。
「平和は、国境を越えた市民一人ひとりの交流から育まれると信じています」と理事長の葛西さん。その想いは国際理解教育でも同じです。担当のメンバーは、「これからの国際社会を担う子ども達がさまざまな文化や価値観に触れるチャンスになるとともに、在住外国人が日本の子どもとの交流を通じて、自国の文化や自分に自信を持つ機会なれば」と、地域や学校、外国人講師と話し合いを重ねながら、子ども達にも講師にも喜んでもらえる企画をめざしています。
取材日 2011年6月22日
活動日
不定期(事務局に問い合わせください)
連絡先
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国際交流の会とよなか(TIFA) 事務局
(月~金9:30~17:00)
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