活動内容


つきそいや送迎、食事づくりや入浴・寝返りの介助など、障害を持つ利用者の要望に応えて、自宅や職場へ24時間365日、サポーター(介護者)を派遣しているサポネ。ほかに、運動会や盆踊り、クリスマス会、スポーツや遊園地への行楽といったイベントを障害者たち自身が実行委員となって年4回企画し、障害のある人とない人の交流・出会い場をつくっています。

また、障害者の生活や思いに寄り添った介護につなげるために、講師を招いてマナーやコミュニケーションなどさまざまなテーマについて学ぶ「サポネ・カレッジ」やサポーター研修会・交流会の開催など、サポーターの育成も行っています。


さらに2012年には、計画から3年間の準備期間を経て、障害者がやりたいことをできるデイサービスと、子どもや高齢者が自由に訪れてゆっくり過ごせる宅幼老所、そして作業所で焼いたパンを使ったハンバーガーやヨーグルトジュースなどをリーズナブルに楽しめるカフェが1つになった「サポネの家」をオープンしました。オープンにあたっては、大阪大学の教員や学生が民家の全面バリアフリー化に協力するなど、多くの支援をいただいたそうです。

活動の様子

12月に、上野坂の住宅街にあるサポネの家にお邪魔しました。引き戸を開けると、日当たりの良い喫茶スペースで、お客さんがお茶を飲みながら書き物をしている姿が目に入ってきました。奥に進むと、縁側から庭が見える和室で、デイサービスの利用者がクリスマスの飾りをつくったり、ソファでウトウトしたりと、和気あいあいと過ごしています。

「豊中にセカンドハウスができました」というキャッチフレーズに込められた、訪れた人が自宅につぐ我が家のようにくつろげる場所にしたいという思いが伝わる空間になっていました。ウッドデッキもあり、夏にはティータイムを楽しんだり、イベントで流しそうめんをしたこともあるとか。看板を見て親子連れが遊びに来てくれることもあるそうですが、もっと地域の人が活躍したり、気軽に寄れる場所にしたいと、ちぎり絵などのワンコイン教室を定期的に行うほか、カレー大会やバーベキュー大会なども開いています。

伝えたい想い

サポネの事業は、「障害があっても、仕事やお出かけなど色々なことをして、住み慣れたまちで暮らしたい」という、障害を持つ人の思いがベースになっています。代表の石倉さんは自らも障害があり、24時間の支援を受けて一人暮らしをしています。「障害者がまちで生活や仕事をしながら社会参加していくには、介護を含む多くのサポートが必要ですが、あらゆる場でサポートを確保するためには、地域とどうつながりをつくっていくかが課題です」と、石倉さんは言います。この課題解決のために、イベントやサポネ・カレッジの開催のほか、障害者の思いを語る講演活動などを積極的に行っていますが、サポーターがまだまだ足りないそうです。

そしてサポネの事業の中で、障害者だけでなく、高齢者や小さな子どもなど、行き場のない人の存在を知り、さらに1歩進んで、地域の様々な人が気軽に集い、世代間交流などを通して、立場の違う者同士が互いに思いやり、支え合う場としてサポネの家が誕生しました。ゆくゆくは、障害者や高齢者が働けるようにしたいという目標もあるとのこと。サポネの家の理念が広がって、豊中があらゆる人が暮らしやすいまちになるといいですね。

再訪問

ある日、サポネ主催のヨガ講座のチラシを目にして、さっそく取材にお邪魔してきました。

サポネは平成26年(2014年)11月に事務所を豊中駅近くにあるビル内に移転し、広いフリースペースができました。おかげで、以前は新卒採用の説明会や介護に応用できる古武術講座などの開催時に会場を借りていましたが、自前で行うことができるようになったそうです。今回のヨガ講座もその事務所内のスペースで実施されました。

サポネでは、これまでも地域の方に障害者がどのように生活しているかなどを知ってもらいたいと、「サポネの家」や公共施設で、感染症予防講座や豊中の福祉についての学習会といった、一般の方も参加できるイベントなどを開催してきました。

その一環としてヨガ講座は3回目で、参加者はチラシを見て申し込んだ、これまでサポネのことを知らなかったという女性のほか、スタッフなど合わせて10名ほど。和やかな雰囲気の中で、呼吸に合わせていろいろなポーズにチャレンジしました。代表の石倉さんもソファに寝転び、ヘルパーのサポートを受けながら、できる範囲でポーズをとっていました。ヨガの後には懇親会があり、サポネについての説明やイベント開催の思いなどを伝える時間がもたれました。サポネを知らなかったという参加者も、「ヨガ講座ということで自然な流れで参加でき、サポネについてもよく分かり、良かったです」と話してくれました。


ヨガ以外にも、1月にはサポネの紹介と年齢・性別・国籍・障害の有無を越えて異文化を交流出来る場として、サポネでヘルパーをしているベトナム人を講師に、みんなでベトナム料理を作る異文化交流会を開きました。今後も、サポネのめざす「障害者が地域に溶け込んで自分の意志で生活できる社会」実現のための取組みに期待したいですね。

取材日2015年2月15日

 

活動日

(下記連絡先に問い合わせて下さい)
サポーター募集中!
(ヘルパー有資格者大歓迎。資格がなくてもサポネの研修を受ければ、活動可能)

連絡先

●NPO法人障害者の自立を支えるサポートネットワーク
豊中市本町1-13-34 チェリオビル3階(豊中駅徒歩3分)
TEL:06-6846-7781 FAX:06-6846-7782 E-mail:CQT01523@nifty.com
http://sapone.la.coocan.jp/

●サポネの家
豊中市上野坂1-1-8
開所日:月、火、水、金 (来春から木曜も開所予定)
10時~17時(カフェは11~16時)
TEL&FAX:06-6850-0602
http://www.sapone-no-ie.com/