活動内容

春日町の野畑住宅街区記念会館と府営豊中春日住宅集会所で月曜と金曜の午前中に実施されている「わんぱくらんど」は、2歳からの就園前の子どもの集団あそび場です。

「わんぱくらんど」を運営しているのは、1994年から箕面市で活動しているMerryTimeです。箕面市内では、各地で「わんぱくらんど」を運営するほか、毎日いろいろな年の子どもが集まって主体的に活動する小学生の居場所「わくわく子ども村」や自由に過ごせる親子の居場所「おやこのスペース」の運営や、親子イベントの開催、一時保育、母親対象の講座など、子育てに関するさまざまな事業を行っています。
豊中市在住の子どもの参加が増えたことから、豊中市内でも2013年に「わんぱくらんど」をスタートし、2014年度は「とよなか夢基金」の助成金も受けて活動しています。

活動の様子


2月に野畑住宅街区記念会館にお邪魔しました。扉を開けると、部屋の中央に積み上げられた牛乳パックや段ボールが目に飛び込んできました。裸足になった小さな子どもたちが、段ボールをかぶったスタッフの「〇〇君、〇〇ちゃん、段ボール怪獣をやっつけろー!」という声を合図に牛乳パックを投げていたり、部屋の隅では3、4人の女の子たちが段ボール箱の中にぎゅうぎゅうに入っていたりと、ほほえましい光景に、すかさずシャッターを切りました。「身近な素材を使っていろんな遊び方をみつける想像力を身につけてもらいたいので、市販されているおもちゃは置いてないんですよ」と、教えてくれました。また、牛乳パックを投げる際には「顔にはぶつけない」といったルールをつくっているそうです。

子どもを預けに来た母親も、「私から離れて、同年代の子どもたちと遊ぶことで言葉もたくさん出るようになりました」と、成長ぶりを実感しているとのこと。

取材の日はあいにくの雨でしたが、お天気の良い日には近くの公園で思いっきり走り回ったり、遊具や自然で遊んだりしながら足腰を鍛えています。

伝えたい想い

MerryTimeのモットーは「子育てをもっと楽しく!」。
保育士やカウンセラーの資格を持つ永谷陽子さんが「もっと子どもと遊びたいね」と仲間数名と始めた「わんぱくらんど」が支持され、20年で幅広い事業を展開するようになりました。

保育スタッフも、救急の知識や組織づくりといった内容以外に「ヒモ1本で10種類の遊びを考える」といったユニークな研修を経て、現在はかつて子どもを預けていた親など50名が登録しています。
そして、すべての事業に共通するのは「生きる力を育てる」こと。その目標をめざして、事業ごとの年齢に合わせたプログラムを組んでいます。

MerryTimeの原点である「わんぱくらんど」では、就園前の子どもが母親から離れて、一人ではできないダイナミックな遊びを通して、思いっきり遊びながら人間関係力や体力を身につけることを大切にしており、<預かり保育><幼児教室><習い事>等とは違う、集団としての「あそび場」となっています。「行政や企業にはできないMerryTimeならではのプログラムを提供していきたいですね」と、永谷さん。

また、「今後は豊中市でも拠点を増やしたいですね」と、抱負を語ってくれました。これまでも、このサイトでも取材した「赤ちゃんからのESD」など他のグループとコラボして上新田や千里中央公園などに出張して「わんぱくらんど」を開催してきました。そういった中で新たに西丘保育所の父親グループと知り合うなど、少しずつ地域とのつながりもできてきたそうです。「将来的には地域を巻き込んで広いネットワークを築いて、親子を応援しているいろんなグループのつなぎ役もできれば」というMerryTimeの熱い想いが、きっと豊中市の子育て環境の向上につながっていくでしょうね。

取材日2015年1月30日

 

活動日

わんぱくらんど:月・金曜日(年60回) 10:00~12:00(延長~19:00) ほか

連絡先

NPO法人キッズ&子育て応援隊MerryTime
〒562-0004 箕面市牧落3-10-4
TEL&FAX 072-737-8109
http://merrytime.jimdo.com/