活動内容
2011年の福島原発事故をきっかけに、再生可能エネルギーの普及を目指す活動など、各地でエネルギーのあり方を見直す動きが生まれています。
豊中市でも、再生可能エネルギーの普及を目指すため2016年に同会を発足。こども園屋上に太陽光パネルを設置した「あっぷるおひさま発電所」をスタートしました。
ほかに、市内の小中学校での地球温暖化についての出前授業といった環境教育や、地域のイベントでの映画上映など、自然エネルギーの普及活動を行っています。
また2017年からは、ベランダなどに太陽光パネルを置いて、自宅でスマホの充電や小さな照明、扇風機などの電気を作れる「じぶん発電所」の講座を開催。自主イベントだけでなく、他団体からも依頼を受けるなど今では活動の柱となっており、2019年には、2012年から地域住民が主体となった発電所づくりを行ってきた「宝塚すみれ発電」との協働プロジェクトも始まりました。
活動の様子
6月1日に千里公民館で開催された、協働プロジェクトの初回「じぶん発電所づくり導入講座」にお邪魔してきました。持ち運び可能な発電所を自分で組み立てて電気を作る講座の第一弾です。
会場には「子どもの頃から防災に興味があって」「食べ物やエネルギーや水など、少しでも自分の生活は自分で賄いたいと思って」など、さまざまな思いを持った参加者が集まって、じぶん発電所づくりに必要な部品や手順についての説明を熱心にきいていました。
親子連れも数組見受けられ、「次回の組み立て講座にも参加して、実際に組み立てをしたい人?」の質問には、みんな元気よく手を挙げていて、頼もしく感じました。
2018年の地震や大雨といった災害の影響で防災意識が高まっているのか、じぶん発電への関心の高さがうかがえました。
伝えたい想い
「身の回りにある物を有効に利用してエネルギーも作り、持続可能な社会をつくりたい!」と願う市民が集まる同会。
2基目の大規模な発電所の設置を目指すとともに、「じぶん発電所は、無理せずできて災害時にも役立つので、少しずつ広めていければ」と、「発電」が身近になる暮らしを提案しています。
7月21日(日)には、協働プロジェクトの第2弾「じぶん発電・組み立て講座」を開催。
「電気をつくりながら暮らし全体をゆるやかに変えていこう、若い世代に持続可能な世界をプレゼントしよう」と、続けてきた地道な活動の大きな発展が期待できそうです。
今後も「豊中の市民40万人が一人1kWでも発電すれば、40万kWになる」と前向きに活動を続ける同会の動きから目が離せませんね。
取材日 2019年6月1日
連絡先
NPO法人豊中市民エネルギーの会
TEL:090-1143-6158(衛藤)
FAX:06-6842-7139
http://toyonaka-energy.net/
masumi-e@hotmail.co.jp