活動内容

全国に33校しかない夜間中学校が豊中市内にあるのはご存知ですか?

夜間中学校は、第二次大戦後の混乱期に、昼間に働く子どもたち向けに夜間に授業を行ったのが始まりです。

1950年代には80校以上ありましたが、1966年に国の夜間中学早期廃止勧告もあり、その後20校までに減少した時代もありました。

ですが近年の不登校生徒の増加などを受けて2017年に教育機会確保法が施行され、以前は認められていなかった、不登校や家庭の事情などで十分な教育を受けないまま中学校を卒業した「形式卒業者」も入学できるようになりました。そこで2019年に22年ぶりに2校が開校し、33校になったのです。

開設を求める声に応えて1975年に開設された四中夜間は北摂唯一の夜間中学校で、現在外国人生徒を含む幅広い年代の41名が在籍。義務教育の年齢を超えて、いろいろな事情で小・中学校を卒業していない人や、実質的に十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した人で、大阪府内に住んでいる人(府外の人も応相談)が入学できます。

昼の中学校と同じ教科があり、日本語の学習状況によりコースに分かれて学習する教科や、体育や音楽など全員で学習する教科があります。日帰りの学習旅行や近畿地区の夜間中学校で開催する運動会や作品展などの行事があり、単に勉強するだけでなく、クラスメイトとの交流など豊かな学校生活を体験できます。

活動の様子

6月10日に、給食から3限目と4限目の授業を見学させてもらいました。

補食給食は一部屋に集まって、全員一緒にとります。若い外国人生徒たちも「先生もみんな優しくて楽しい」と、仕事が終わってから通っています。

子どもから勧められたのをきっかけに通っているという生徒は、「ここは毎日新しいことを学べます。外国人の若者もハグしてくれたり、みんな明るくて楽しいですよ」と、年齢も国籍も違うクラスメイトと仲良く過ごしている様子。

一番大きな声で積極的に発言していた生徒は、「中学時代に家庭の状況が厳しく、勉強が手につかなかった。計算もできないから買い物でも困るし、履歴書も書けなくて、いつも母親に手伝ってもらっていたんです。バカにされることも多くてコンプレックスでした。今は字も書けるようになったし、母親やここのみんなにも変わったね、明るくなったねと言われます」と、学校でも生徒代表を務めるなど自信をつけ、卒業後は定時制高校に進んで、大学に行くのが目標だと話してくれました。

続く国語の授業では、来日したばかりの外国人生徒はひらがなの勉強、別のクラスでは「十人十色はここにいるみんなのことですね」と、四字熟語を学んでいました。次の選択授業では、パソコンで都道府県名を打つ練習をするグループと、計算問題の練習、書道にわかれて、どのクラスも積極的に質問をするなど熱心に勉強していました。

伝えたい想い

年齢も国籍もさまざまな生徒が通う同校。

一人ひとりの生徒がイキイキと学ぶ姿と、教頭先生が「みんな勉強したいと思って来ているので、教員もその気持ちに応えるためにそれぞれ工夫しているんですよ」と言うように、生徒に寄り添う先生方が印象的でした。

和気藹々とした補食給食時間の雰囲気も、先生方が気さくに生徒たちに声をかけることで生まれていました。

「勉強の基礎はこれからでも、人生経験豊富な方が多いので、生徒から教わることも多いですよ」という国語の先生の言葉のように、多様性を認め合う、まさにダイバーシティを体現した場だと感じました。

取材日 2019年6月10日

連絡先

豊中市立第四中学校夜間学級
〒561-0852 豊中市服部本町4丁目5番7号
☎06-6863-6744(13時~21時)  FAX:06-6863-7992
http://www.toyonaka-osa.ed.jp/cms/jh04/index.cfm/1,0,22,html