活動の様子

豊中市の最北端、新千里北町にある北丘小学校の校門をくぐり、体育館の横を進んでいくと、色とりどりの植物や野菜に目をひかれる畑が現れます。この畑は、「畑のある交流サロン@kitamachi」のメンバーと北丘小学校の児童が一緒になって、農作業に取り組んでいる「北町ふれあい農園」です。今回は、畑のある交流サロンのメンバーの皆さんに農園での活動の様子をうかがいました。

「畑のある交流サロン@kitamachi」は、子育て支援や世代を超えた交流を目的として2015年7月に発足しました。運営がスタートしたきっかけは、少子化で子どもと先生が減り、学習用の畑や花壇の管理が難しくなった学校が、地域団体で構成している新千里北町地域自治協議会に空き地の活用を提案したことです。現在は、野菜づくりを通じて交流する「北町ふれあい農園」と、空き教室でお茶会やゲームをして交流する「北町ふれあいサロン」の活動を毎週水曜日と日曜日の午前中に行っています。

8月下旬の日曜日に訪問すると、3歳から88歳まで、約20人の地域の方と児童、幼稚園児が集まり、にぎやかに活動していました。この日の活動はいちごの苗の植え替えとかんぴょうづくり。子どもたちはかんぴょうの原料であるユウガオの収穫を手伝ったり、思い思いに畑を探検したり。大人は作業をしながら、最近あった出来事を話したり、子どもたちの様子をあたたかく見守ったりしていました。
いちごの苗の手入れをしていた女性メンバーは、「地元に知り合いがいなく、毎日この周辺を散歩していたら声をかけてもらいました。なにも知識のない私でも、教えてもらって活動できるので嬉しいです。子どもたちとふれあえるのも元気のみなもとです。」と笑顔で話してくれました。

3歳のお子さんと一緒に参加していたお母さんは、「無農薬の美味しい野菜がもらえたり、子どもたちは水鉄砲をしたりして楽しんでいるので、最近は毎週来ています。」と嬉しそうに話してくれました。
活動の最後には、畑でとれたトマトやパプリカ、辛味大根、ニンジンの葉っぱを試食しました。初めてパプリカを食べた子どもたちは、「パプリカおいしい!」と大喜び。我先に野菜をほおばっていました。
野菜の甘みにメンバーの皆さんの心のあたたかさや地域に対する思いの深さを感じました。

地域とのつながり・伝えたい想い

運営にあたって大切にされている想いは、居心地のいい関わり合いを通して、「畑のある交流サロン@kitamachi」がメンバーの「居場所」となることです。畑の知識がない人でも、活動に参加できるだけの体力がない人でも、遊びに来るだけでいいし、人の顔を見に来るだけでいい。メンバーの「行ってみようかな」という参加の目的はそれぞれの自由です。この想いがあるからこそ、メンバーが素で関わることができ、年齢や性別を問わず存在が認められる雰囲気がつくられています。

代表の浅野さんは、「協議会の活動を逸脱しない範囲で、それぞれの居場所になるよう、できるだけ自主的に運営していけたらと思っています。また、新しい人にどんどん参加してもらって、活動が継続して行くことで新千里北町への地元意識を持つ人が一人でも多くなればうれしいですね」と話してくれました。
少子高齢化、核家族化が進み、人と人との関わり合いが薄れつつある今だからこそ、「畑のある交流サロン@kitamachi」ような、ありのままの自分を表現できる場所の価値は大きくなるように感じます。ぜひみなさんも、「畑のある交流サロン@kitamachi」で、地域のつながりを感じてみませんか?

取材期間2020.9.30

連絡先

新千里北町地域自治協議会
子育てサークル部会 浅野博光
kitamachihatake831@yahoo.co.jp