大阪市内に拠点を置き、自然環境問題の学習を通して普及啓発活動リーダーの育成を図るとともに、シニア世代の生涯学習の場として、さまざまな自然や地球環境の教育講座を提供するシニア自然大学校。北摂地域で活動する豊中市部の代表を務める小寺さんにお話を伺いました。
活動内容
「学んだ知識を生かして地域に貢献したい」という卒業生が集まり2004年に発足した豊中支部は、春の「ふれあい緑地フェスティバル」への工作ブース出店、夏休みの昆虫採集・観察や川遊びイベント、春と秋には吹田市で野草料理や飯ごう炊飯、木や葉っぱを見て名前を当てたりするネイチャーゲームなどを楽しむ会と、毎年4回イベントを開催しています。
また、NPO法人豊島北ビオトープクラブと共催で毎月服部四季彩園にて子ども自然工作教室を実施したり、依頼に応じて学校の放課後子どもクラブ等で出前講座を行ったりと、子どもたちが遊びや工作を楽しみながら自然に親しむ機会を色々なところで提供しています。
さらに、千里公民館主催で毎月1回開催される千里自然工房やバードウォッチングなどの市民講座で指導を担当する「千里ネイチャークラブ」と兼務するメンバーも多いうえに、イベント当日以外も森で工作用の木の実を集めるなど、みなさん日々忙しく活動しています。
活動の魅力
「三世代交流事業」をモットーに掲げるNPO法人シニア自然大学校・豊中支部。できるだけ親子、可能なら三世代での参加をすすめているそうです。イベントでは、飽きて他の遊びを始めた子供をよそに、お母さんやお父さんが「家に帰ったら、もう一度子供と作ってみます」と工作やゲームに夢中に取り組んでいるといったシーンも多いとか。親子のコミュニケーションはもちろん、ふだんは仕事に家事に忙しい親世代にとっても、自然に触れ合いながらリフレッシュできる貴重な機会になっているようです。
「私自身も孫は遠方に住んでいるし、メンバーはみんな子供が好きだから、私たちも子どもとの交流で元気や刺激をもらっています」と、代表の小寺さん。
15名のメンバーは、それぞれ“野草が大好き!”という女性メンバーや、“工作なら任せろ!”という男性メンバーなど、それぞれが得意なことを生かして次世代に知恵や技術をつなげています。参加者にはリピーターも多く、「毎回新しい工作のアイディアを考えたり、報告書を書くのは大変だけれど、ずっと来てくれているファミリーに赤ちゃんが生まれたり、子どもたちの成長が見られるのはうれしいね」と、自分たちもイキイキと楽しむ前向きな姿勢が15年以上続いている秘訣のようです。
2020年度は新型コロナウイルスの影響で、同会もほとんど活動できませんでしたが、来年度はまた親子で自然と触れ合い、自然環境に興味を持つきっかけとなる企画がたくさん開催されるといいですね。
活動日
主催イベント:年4回
子供自然工作教室:毎月第一土曜日、その他依頼に応じて
取材期間2021年2月27日
連絡先
(小寺) kei.uta.mako.nagi@gmail.com
電話 090-1140-0476
※シニア自然大学校HP