お店の様子
移転前も含めて、豊中で30年以上も愛されている「おうちカフェ 樹林」。古澤さん夫妻が、「身体にいいものを食べてもらいたい」と、定休日の毎日曜日に奈良まで出かけて農家から仕入れてくる、旬の新鮮露地野菜やお米を使ったヘルシーな食事をいただけます。野菜や有精卵やお茶などは、店頭で販売もしています。
お店の場所は、阪急曽根駅から国道176号線に向かって歩いて4分ほど。季節ごとの緑や花がいっぱいのエントランスが迎えてくれます。インテリアも、ちょっとしたオブジェやモビールなどが飾ってあり、親しみやすい雰囲気。窓からは中庭の緑も見え、秋には小鳥や虫の声が聴こえるそう。
店内は、小さな赤ちゃん連れのママたちや常連のご夫婦など、年代や性別を問わず、地元のお客さんでいつもいっぱい。ふわっとした肉厚なしいたけの食感が絶品の「海鮮と月ヶ瀬原木しいたけのカツレツ」や「和風ハンバーグステーキオニオンソース」といった、家庭的でほっとできるメニューを、おしゃべりをしながら、一人でゆっくり味わいながら、思い思いに楽しんでいます。お誕生日や同窓会などちょっとしたパーティーに使われることもしばしば。取材中も予約の電話がひっきりなしにかかっていました。
地域とのつながりづくり
移転当時から、「いつも通ってもらえて、何かあったら助け合えるのは、やっぱり地元の人たち」との思いから、“地域に根付いたお店”をめざしていたというご夫婦。子ども連れのグループがゆっくりできるよう2階の個室にDVDを置いたり、車椅子が通りやすいようにお店やトイレの入り口を広く取ったりといった心遣いが好評で、その願いどおり、駐輪場には自転車やベビーカーがずらり。まさにご近所さんの間で「自分の家のようにくつろげるお店」として、すっかり定着している様子がうかがえます。
また、「地域の皆さんに貢献できたら」と、ベビーマッサージやアロマなどの教室を「どこかで始めたい」という方やバイオリン教室の発表会にお店を貸したり、近隣に住んでいる演奏家のコンサートを開いたりするなど、地域の方が活躍できる場の提供もしています。2年前からは障害を持つ方がスタッフとしてイキイキと接客をしており、まさに「みんなが元気になれる場所」となっています。
これから・・・
お店を入ってすぐのショーケースには、見た目もきれいなおかずやデザートが並んでいます。最近「ご高齢の常連さんや一人暮らしのお客様に、自宅でも体に良いものを食べてもらいたい」と、お弁当や惣菜などの販売をスタートしたところとのこと。地域にとって、ますます、なくてはならないお店になりそうです。
取材日 2011年6月15日
お店の詳細
〒561-0802 豊中市曽根東町2-3-14
Tel/Fax 06-6863-7998
http://jurin1977.blog121.fc2.com/
【営業時間】11時~17時(LO.16時)
【定休日】日曜日