お店の様子

交通量の多い道路から少し入ったところに現れる、みどりがいっぱいの一軒家。平野智子さんの笑顔が迎えてくれるカフェでは、コーヒーや国産の紅茶と、国産小麦でつくるマフィンでホッとくつろげます。

木をふんだんに使った店内は、「いろんな方にゆっくりと過ごしてもらいたい」と、ベビーカーや車いすでも通りやすいよう、テーブルやいすの配置に余裕をもたせています。近くの老人ホームの高齢者や、幼稚園ママたちも気軽に訪れて、のんびりお茶を楽しんだり、おしゃべりに花を咲かせたりしています。

栄養士の資格を持つ平野さん手づくりのマフィンは、卵・乳製品不使用なのにしっとりしていて、自然な甘みが自慢です。ほかの甘いお菓子は食べない子どもでも、このマフィンはペロッと食べられるという声もあるとか。放課後に子どもが小銭を握って買いに来ることも多いそうです。

カフェの左手には雑貨スペースもあり、琺瑯(ほうろう)やガラスのキッチン用品、リネン製品、家具の残りの木で作ったかわいいマグネットなどが整然と並んでいます。

「カフェのためだけに買っているものはありません」と言うように、マフィンの材料や飲み物、売っている雑貨などは、すべて平野さんが家族の健康や気持ちの良い生活のために選んで使っているものばかり。自分で実際に使ってみて「みんなにも知ってもらいたい」と思えるものを扱っています。

地域とのつながりづくり

farmは、「地域の人たちに来てもらいたい」と、簡単なホームページはあるものの、あまり宣伝などはしていません。近所の方から「farmの前を通って、お庭の草木や花を見るのが楽しみ」と言ってもらえるのが喜びとのこと。この夏は、地域のお祭りで子どもたちのおやつとして、なんと300個近いマフィンのオーダーを受けるなど、少しずつ地元で認知されてきたと実感しているそうです。

平野さんは、お客さん同士が知り合えるような場所になっていけば…と、夢を語ってくれました。
あらゆる年代が、安心安全なおやつとおいしい飲み物を楽しみながら、家族や仲間、またひとりで、ほっとできるfarmのような場所がいろんなところにあるといいなと思いました。

取材日 2014年9月4日

 

お店の詳細

farm ふぁーむ
住所〒561-0812豊中市北条町4-1-26
Tel/Fax 06-6333-6711
http://farm-plus.net/

【営業時間】12:00~17:00ごろ
【定休日】日・祝 不定休(営業日はHPで案内)