お店の様子
近頃高級食パンがブームですが、こちらはそんな流行りとは一線を画す一軒です。
1985年のオープン当時からショートニングや添加物不使用、十勝産小麦や赤穂の天然塩、抗生物質不使用の卵など厳選された素材と、同じく厳選食材からつくる自家製のマヨネーズやクリーム、餡のみで焼いたパンを提供し続けているメルク。口どけが自慢のメルクトーストやフランス古来の伝統的な製法で作るパン・ド・ロデヴをはじめ、おいしくて身体に優しいパンを求めて、3代で通うファンもいる名店です。
地域とのつながり・
伝えたい想い
大学で応用化学を専攻し、化学系の会社に勤めていた古山雄嗣さんが、家業を継ぎ、自然のある環境で子育てをしたいと、豊中でオープンしたメルク。
前職などの知識を活かして、開店当初から電解水をつくる機械を導入し、厳選素材を使った身体に優しいパン作りを続けてきました。さらにオーブンの特注やミキサーの開発に加え、近頃は北海道十勝で小麦の品種改良に携わるなど、おいしさを追求する古山さんのパン作りは常に進化し続けています。
そして同じくオープン時から大切にしているのが、『待つ』こと。「ふっくらとした生地を作るには、材料だけでなく、小麦粉が水分を吸収して自然にゆっくり発酵して熟成することが欠かせない」と、環境にも配慮した「スローブレッド」をモットーに掲げ、毎日0時からパン作りを始めるそうです。
また、古山さんは教育にも力を入れています。障がい者施設からの研修生も受け入れ、現在は独立したり、施設の指導者として活躍している弟子もいるとのこと。
ほかにも、研究会や講習会などを通して、パン職人の技術や意識向上を図る「ハート・ベーカリークラブ21」の二代目会長や現名誉会長、大阪あべの辻製パンカレッジ非常勤講師を務めるなど、後進の育成に努めています。
また、常連の園長先生に古山さんが「子どもにも、いいものを食べさせないと」とアドバイスしたことから、5ヶ所の幼稚園に卵や牛乳を使わない特別なパンを作って卸すなど、地域の子どもの成長にも一役買っています。
今は息子さんもサラリーマンを辞めて修行中だそうで、これからも豊中で安全・安心でおいしいパンを食べ続けられそうですよ。
連絡先
〒561-0881 豊中市中桜塚5丁目16-3
Tel:06-6854-3005 Fax:06-6854-3024
https://boulangerie-melk.com/
【営業時間】
6:00 〜 18:00 日曜休
- 投稿タグ
- 事業者の取組み, BOULANGERIE DE MELK, ブーランジュリーメルク, パン, スローブレッド, カラダにやさしい