活動内容

活動をスタートしたのは2006年8月。2009年にはNPO法人となり、さまざまな面から障がいを持つ子どもたちの自立・社会参加をサポートしています。地域にある事業所・企業等で実際に働くことで就労への意欲を育む「職場体験」といった「療育支援事業」に加え、障害者自立支援法に基づく福祉事業サービスとして、2010年5月には曽根駅の近くに、12月には服部駅の近くに、念願の「児童デイサービス」を立ち上げました。

この児童デイサービスは、心身の障がいや発達に遅れのあるとされる児童の放課後の療育支援の場として、相談を受けたり、個別的・集団的療育支援を行っています。また、並行して2010年5月より外出の付き添いや生活支援といった「移動支援(ガイドヘルパー)・居宅介護」の事業を、2011年11月からは「同行援護事業」をスタートしています。

活動の様子

取材にうかがった日は、中高生など比較的年齢の高い児童がデイサービスに来ていました。まずはキャンドルを灯して詩を朗誦(ろうしょう)し、正座で挨拶をします。この日は、その後みんなでオーガニックの材料を使ったおやつづくりをしました。指導員のお手本を見ながら、手をしっかり使ってお団子を丸めて、茹であがったところにきな粉をかけて、できあがり。みんなでできたてのお団子を食べた後には、リズム運動やビー玉リレーなどを行いました。2、3人の児童に対して1人の指導員がつき、一人ひとりの状況や性格などに合わせて接していたのが印象的でした。

「子ども達がさまざまなプログラムに挑戦して、成功体験を重ねることで自分自身を信じる力が育ち、成長していく姿が私たちのパワーの源です」と、副理事長の清成さん。先回りをして手伝うのではなく、子ども達が自分でできるのを見守る姿勢を大切にしているそうです。日々のプログラムも、床運動やお手玉、編み物など、楽しみながら身体づくりや手先などの神経・感覚を育むよう考えられています。

ほかにもお祭りを開催したり、屋外での染物といった芸術活動など、さまざまな体験を提供しています。また、秋には地元のイベントで手づくりの作品を販売するなど、地域とのつながりも大切にしています。

伝えたい想い

実は、ハニー・ビーは豊中では初の民間児童デイサービス。その設立には、ご自身も障がいを持つ子どもを持つ三人の母親(八木理事長・水上副理事長・清成副理事長)の熱い想いがあります。「どうして障がいのある子ども達に『社会参加=働いて賃金を得る』ための環境や機会がないのだろう」との疑問を感じ、ハニー・ビーを立ち上げたそう。めざしているのは、障がいを持つ子どもたちが自立して生きて行ける、健常者と障がい者がともに支えあう社会「あたりまえの生活」の形成です。障がいのある子どもたちも、健常者と同様いろいろな体験や感動を通して自信を持ち、成長していきます。

「“障がいがあるから”とあきらめるのではなく、社会で自立できるよう、行政や地域の企業、他の市民活動団体などとも連携して、さまざまな機会を提供してサポートしていきたいですね」と、熱く語ってくださいました。

取材日 2011年12月22日

連絡先

特定非営利活動法人 ハニー・ビー
〒560-0021豊中市本町6-8-1金岡ビル1F・2F 
TEL:06-6152-7389
FAX:06-6152-7348
info@honeybe.jp
http://honeybe.jp/