活動内容

1965年に設立された豊中市青少年野外活動協会。設立以来50年近く、豊中市主催のキャンプ等の運営と自主事業として、キャンプやハイキング、スキー、オリエンテーリングといった多様な野外行事を開催しています。その内容も、子どもやその家族を対象にしたものから、中・高校生対象に年間を通して自然に親しみながら参加者が企画・運営に携わる機会を提供しています。また、開催地もわっぱる(豊中市立青少年自然の家)だけではなく、豊中市内での日帰りイベントから近隣の他府県で宿泊を伴うもの、さらには長年継続している大三島との「しまなみ交流キャンプ」まで、多彩なプログラムを展開しています。

これらの活動を支えているのは、70人の大学生・社会人のボランティアです。ボランティアはコミュニケーションや救急法など、野外活動における知識や技術を学ぶ研修を受けて、「カウンセラー」として活躍中です。活動中は、1グループ7~8名に1人以上のカウンセラーがつき、参加者をまとめてプログラムを進めています。「兄弟が少ない現代の子どもたちにとって、少人数の中で自分を出したり、他人を受け入れたりする貴重な機会にもなっているのでは」と、事務局の梨田さん。

豊中市青少年野外活動協会は2005年にはNPO法人となり、2006年から市の委託を受けて、能勢にある豊中市立青少年自然の家「わっぱる」の管理と運営も担っています。

伝えたい想い

モットーは、「自然を愛する心 子どもを愛する心」。「子どもが好き」「アウトドアが好き」というボランティアが集まり、自然の中でのグループワークや仲間づくりを大切に活動しています。ボランティアを「リーダー」ではなく「カウンセラー」と呼ぶのも、ボランティアは指導者ではなく、一人ひとりをよく見ながら共に考え、必要に応じてアドバイスを行う立場であるという思いからです。「日常とは違った環境で感性を磨ける自然体験の楽しさを伝えていきたい」と、忙しい時間を割いてボランティアを続けているベテラン社会人も多いそうです。こうした気持ちが伝わり、かつては参加者だった子どもが大学生になってボランティアになることも多いとか。


「工作等でも子どもたちの発想は僕たちの予想を超えていることも多くて、いつも新鮮です」という大学生のボランティアは、子どもとのふれあいはもちろん、社会人ボランティアとの交流から進路や生き方について学ぶことも多いと話してくれました。このように、豊中市青少年野外活動協会の活動は、関わりのあるそれぞれの成長の場になっているようです。

近年経済的な問題で行事数が減ってきているそうですが、自主性や協調性、創造力や忍耐力など、未来を担う子どもたちの生きる力を育む活動が、今後も長く続いて欲しいと感じました。

取材日 2013年11月19日

 

連絡先

〒561-0858 豊中市服部西町2-14-17
TEL&FAX 06-6151-5144
豊中市青少年野外活動協会 http://yakyo.com/index.html
豊中市立青少年自然の家 わっぱる http://www.toyonaka-camp.com/