活動内容
庄内の駅から徒歩10分。居酒屋や住宅が並ぶ通りに溶け込んでいる「しょうないガダバ」。ドアを開けると、キッチンとユニットバスが目に入る普通の民家。階段を上がると、ちゃぶ台まで!ここは、家にいたくない、居場所がないときに訪れて、誰かとしゃべったり本やマンガを読んだりはもちろん、お風呂に入ったり食事を作って食べるのもOKなコミュニティスペースです。
ガダバでは、大阪大学の学生がボランティアで運営する、ひとり親や外国人家庭の子ども達のための学習支援「ガダバ放課後塾」、外国での研究生活や図書館や協働事業の仕事について話を聞く「ガダバアカデミー」、若者支援をしている団体等からの相談を受ける「まちかど相談室」といった活動のほか、スペースレンタルも行っています。
ここを運営するのは、岡町のコミュニティカフェkittoの運営にも関わっている小池さん。同じくkittoでの学習支援にも関わっています。ほかに、大阪大学の大学院生や、看護師や介護士などの専門職、地域に住む若者などをまきこんで2015年にガダバを立ち上げました。塗装や内装工事も、活動に共感・関心を持つ応援団「ガダバー」たちですべて行ったそうです。
活動の様子
8月にガダバの新企画「恋するあなたへ」のミーティングにお邪魔しました。この企画は、さまざまな問題を抱える10代20代には、授業では習わない性の知識や自分自身の身体を大切にすることが必要だ、と感じたことから生まれたものだそう。
ミーティングは、小池さんをはじめ大人のスタッフだけでなく、若手スタッフも加わって、当日どんなふうに進めるかを話し合いました。「いろいろ教えてもらいながら自分たちで企画して、教える側でもあるけれど、企画によっては教えてもらう側になることもあるのが楽しい」「大阪で一人暮らしをしている私にとって、大学の友達や先生とも違う、家族のような場所」「子どもと交流するのが好きなので、地域で子どもと関わることで役に立てるのがうれしい」という若手スタッフ達。男女共同参画センターの「すてっぷ若い世代支援事業助成金」事業公募のプレゼンテーションも自分たちで行いました。
伝えたい想い
小池さんがガダバをつくったのは、「学校や家庭に居場所がないなど、しんどい子ども達には、学習以外の支援も必要」という思いから。「若者が来やすく、落ち着ける、安心で安全な家」をめざしています。「今まで家にいたくない時に男性について行っていた女子高校生が、最近はガダバに連絡をくれて、泊まっていくようになりました。そんな子が一人でも出てきたのがうれしい」と、小池さん。ガダバで若者同士が出会うことで、「自分よりつらい状況の子たちの役に立ちたい」と、新しい企画を考えてくれるメンバーも出てきたそうです。
また、若者も依存するのではなく、担い手になってもらいたいと、地域のお祭りの手伝いを頼んだりと、性格や能力、状況に合わせて適材適所で若いスタッフにも仕事を任せて、責任感ややりがいも育んでいます。
今後は、「恋するあなたへ」の続きとして、若者が自立して健康的に生活できるよう、簡単な料理や裁縫のイベントを開催予定だとか。ますます、ガダバの活動から目が離せませんね!
取材日 2017年8月28日
活動日
不定期
連絡先
しょうないガダバ
豊中市庄内幸町2-29-19
090-1152-9429
https://www.facebook.com/shounaigadaba/
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- 市民のESD活動, コミュニティスペース, しょうないガダバ