活動内容
豊中ロマンチック街道とは、豊中市北部に位置する府道豊中亀岡線のうち、少路北交差点以北の豊中市域のことを示す愛称で、近隣住民からは「ロマンチック街道」との略称で親しまれています。豊中ロマンチック街道21世紀の会(以下、21世紀の会)は、その街道沿いの事業者や地域住民によって構成され、沿道の清掃や花壇の整備などをはじめ、「豊中ロマンチック街道まちづくり憲章」*注1)に基づき、さまざまなまちづくり活動を展開しています。
活動の様子
10月の定例会にお邪魔すると、仕事を終えた社会人や地域の方々が三々五々集まり、テンポよく会議が進行していました。21世紀の会は、イルミネーション事業やロマチカ祭りなど、さまざまな事業ごとに協議会形式で協力者を募り進めておられます。この日のメインの議題は、近々に迫った「ロマチカ祭り」の最終確認。地図の作成や広報、当日の安全確認など、それぞれのメンバーが得意分野を活かしながら、とても楽しそうに話し合っていました。
ロマチカ祭り当日は、さわやかな秋晴れに恵まれ、たくさんの親子連れがロマンチック街道沿いに集まっていました。祭りに出店していない店舗も、敷地を駐車場や子ども向けのゲームコーナー、イベント会場に開放するなど、街道全体が大きな賑わいを見せていました。
年末は恒例となった「ロマチカイルミ」を開催。イルミネーション協議会が中心となって飾りつけを行った「シンボル花壇」「シンボルツリー」は、まさに街道のシンボル。街道沿いを行き交う車や人々にほっこり温かい灯りを届けてくれていました。
伝えたい想い
活動が一段落した1月、稲見会長にお話を伺いました。この会は、30年前から続いている組織で、ご自身が小さい頃、親の代からロマンチック街道を見てきているそうです。当時フリーマーケットをしていて、子どもながら参加して楽しかったことが印象に残っているとのこと。その後、バブルの崩壊やデフレの影響で街道沿いの店舗も元気がなくなり寂しく感じていた頃、次期会長の話が持ち掛けられたそうです。
設立当初から大切にしているのが、「豊中ロマンチック街道まちづくり憲章」です。会長が代々変わっても、この憲章を受け継ぎながら、会を継続しています。様々な活動を展開する中で、事業者の困りごとを解決しつつ、市民が楽しめるというwin‐winの関係をつくるよう心掛けているとのこと。会員も街道沿いだけに限定せず、広範囲の事業者を巻き込んで活動を活性化しているそうです。ガンバ大阪の応援企画もサッカー観戦者が増えて、尚且つ参加する市民も楽しい、多くの人との交流ができる、と一石二鳥も三鳥も!ロマチカ祭りは、小さく始めて大きく育てる。できない理由を探すのではなく、できることから始める工夫をしているそうです。
今回のロマチカ祭りは、市立豊中第十四中学校PTAが中心となって活動する「Sネットフェスティバル」と同日開催になり、大変盛り上がりました。次年度は、ぜひとも連携して、地域一体の取り組みにしたいと意気込んでおられました。
これからも既成概念にとらわれずに、新たな主体をどんどん巻き込んでいく「豊中ロマンチック街道21世紀の会」に、ますます期待できそうです。
*注1)豊中ロマンチック街道まちづくり憲章
「みんなで育てよう、品格と夢あふれるまちを」(1)落ち着きと活気が共生する、おおらかなまちを育てましょう。
(2)住み心地の良い、文化の香り高いまちを育てましょう。
(3)四季の彩り豊かな、緑と花に包まれたまちを育てましょう。
(4)いつも素敵な気分で散歩できる、お洒落なまちを育てましょう。
(5)親しみをもって来てもらえるような、暖かいまちを育てましょう。
取材期間2019.10.7〜2020.1.20
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